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斉藤誠治(元FC今治)〜新しいチャレンジができると思ったらワクワクした〜

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岡田武史氏・元日本代表監督がFC今治のオーナーになってから今年で4年目になるFC今治はJFLでも上位につけJ3昇格を狙っている。

昨年、そのFC今治を一番良く知る選手がチームを離れて次のステージへ進んだ。

斉藤誠治。

愛媛FCしまなみ時代から合わせると実に8年と長期にわたってプレーし、チームをJFL昇格へ導き、貢献し続けた。

第一線での選手生活を終えた斉藤は、早くもトレーニングジムのオーナーとして新たな道を歩み始めていた。

選手引退後、パーソナルトレーニングジムのオーナーとして活躍中。

 

思い描いていた進学

ーひとまず選手生活お疲れ様でした。今回は学生時代から追って話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。

おう、よろしく!

 

ー大学進学で地元大阪を離れてますよね?大阪にも強豪校が沢山あったと思うのですが、何故大分の日本文理大学への進学を決めたんですか?

中学生の時に遠征で日本文理大学へ行ったことがあって、その時に充実した設備に感動したんよね。

ここでサッカーしたいなぁ。って思った。

 

ー中学の時点で進学先を決めていたと?

まぁ、ぼんやりとやけど!

でも考えてるうちにレベルの高い選手が多く集まる関西でプレーするより、地方へ行って抜きん出た存在になった方が目立てるんちゃうかな?って。

 

ーその考えは面白いですね!実際行ってみてどうでしたか?

1年から試合にも出させてもらってたし、3年の時から大分トリニータの練習には参加させてもらってたよ。

でも大分とは契約出来なくて、愛媛FCのセレクションに行ったんよね。

そこでセカンドチームを勧められて愛媛FCしまなみへの入団を決めた。

 

所属した選手への想い

ーしまなみでは一緒にプレーさせてもらいましたが、シーズン途中で次シーズンのしまなみが存続しない事が決まり、リーグ優勝したにも関わらず地域決勝大会に出場出来ないアクシデントもありました。

あったね。

だから、しまなみとして戦える最後の公式戦は全国社会人サッカー選手権大会だった。

優勝は出来なかったけど精神的に厳しい状況で、最後までみんなで戦えたのは鮮明に覚えてるし、誇りに思うよ。

四国リーグで活躍し、シーズン終了後にはトップチームの愛媛FCへの練習にも参加した。

 

ー2012年から元の愛媛FCからFC今治へと移管しました。しまなみから全て含めると8年もの間、愛媛県でプレーしましたね。

長くプレーした事に特別何かを意識してたわけちゃうけど、変化を求めた時に体制や監督が変わったりして、刺激的なチャレンジを続けられたのは大きかったんやないかな。

2015年から岡田さんがオーナーになって、吉武さん(元FC今治監督)が監督になって、本当に学ぶことが多かった。

日本のトップを知っている人たちから指導を受けられるチャンス中々無いからなぁ。

目まぐるしく変わっていく環境の中、日々成長を感じていた。

 

ー2016年にはJFL昇格も達成しました。

昇格の掛かった試合では、しまなみ含め、今まで所属してくれた全ての選手のために勝たなあかんと思って戦った。

嬉しかったよ。

昇格は皆んなで勝ち取ったと思ってる。

 

新しいチャレンジができると思ったらワクワクした

ー引退のきっかけは何だったんですか?

最後まで今治でプレーしようと思ってたから、契約満了を伝えられた時に引退しようと思ったよ。

 

ー現役続行は考えなかった?

それよりも選手を終えてから新しいチャレンジができることが楽しみでしょうがなかった。

契約しないことを伝えられたときはもちろんショックだったけど、次の日にはもう切り替えてたよ。

引退をマイナスと捉えず、新しいチャレンジを楽しんでいる。

ーいきなりの起業にびっくりしたんですが、何故自分で始めようと思ったんですか?

レストランで食事をしていた時にこれを食べると体にいいですよ。と言われた時に、じゃあこの食べ物は具体的に体にどんな影響をもたらすんですか?って聞いたら具体的な回答を得られなかった。

これじゃあ意味ないやないかい。と。

トレーニングもそうだけど、具体的にこうしたらこうなるよってのを伝えたいと思ってん。

やから自分で店舗持つのが一番かなと。

ー起業資金はどのように集めたんですか?

現役の頃からコツコツ貯めてたよ!

その資金を元に知り合いのパーソナルトレーナーの方にアドバイスをもらいながら始めたんや。

 

出会いの重要性

ー今後のビジョンはどの様に描いているのでしょうか?

本質を知り、伝える。

捉え方と考え方を伝える。

これに限る。うん。

繋がっている人たち、これから繋がっていく人たちに本質を伝えていきたい。

 

ー最後に引退後のことを考えている選手たちにアドバイスをお願いします。

出会いは重要なんやでってこと。

扉を開いて色んな人と交流したらいいと思う。

サッカー以外にも目を向けられたら、色んな景色見られて楽しいんちゃうかな。

 

新しいチャレンジを楽しみにしていたと語った斉藤。

選手生活を終えた後、自分のやりたい事を仕事に出来ている人はどれくらいいるのだろうか。

たった1度の人生。

選手である事と同じくらい情熱を注げるネクストステージを見つけてほしい。

 

・斉藤誠治

・1987年9月8日生まれ。

・大阪府大阪市出身。

抜群の対人の強さと、後方からのビルドアップを武器にチームを後方から支えた。

現在、今治市にてパーソナルトレーニングジム・Body Life Imabariのオーナーとして活躍中。

・所属クラブ

森ノ宮SCー大阪市ジュネッスFCー大阪市立玉津中学校ー清明学院高等学校ー日本文理大学ー愛媛FCしまなみーFC今治