国内サッカー

土井良太(アルテリーヴォ和歌山)〜僕がサッカーを続けられるのはサポーターのおかげ〜

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高校卒業後にヴィッセル神戸に加入し、今までに渡り歩いてきたクラブの数は「9」。

Jリーグ・JFL・地域リーグ・海外サッカーと幅広いカテゴリーでプレーし続けてきた。

190cm・左利きという魅力的すぎる武器と甘いマスクを持つ彼はどんな言葉を放つのだろうか。

プロとアマチュアを織り交ぜながら選手として成長してきた土井。

自分はJに戻れると思っていなかった

ーヴィッセル神戸を退団後、シンガポールへ渡りましたよね。Jリーグでプレーを続けられなかったんですか?

うん。

契約更新の話しは貰ってたんだけど、自分に甘えがあると感じていて、成長出来る環境に身を置きたかったんよね。

そのタイミングでアルビレックス新潟・シンガポールに声をかけて頂いて、海外サッカーに興味もあったし自分自身に対しても挑戦する為に行くことにしたんよ。

 

ーその後はJAPANサッカーカレッジを経てアルテ高崎へ。僕からしたらこんな特徴ある選手ならまたJでプレーできるんじゃないかと思うのですが。当時はまだ若かったですし。

当時は、すぐにJリーグに戻れるとは思っていなかったな。

でも、、もちろんもう一度Jリーグに戻りたいとは思ってたよ。

その為にはJFLで結果出そうって。

たまたまアルテに知り合いがいたから連絡して、セレクションを受けて合格して入団することになった。

 

ーアルテではプロ契約だったんですか?

んーん。

スポーツショップで働いてたで。

めちゃキツかったなぁ。(笑)

でもね、一緒に働いてる人とか、サポーターの人たちが職場に来てくれたりして、応援してくれるんよ。

それはもの凄い力になった。

再びJリーグのピッチへ

ーアルテからザスパクサツへ。Jへ返り咲きしましたね。

シーズン途中から気に掛けてもらってたみたいで、シーズン終了後にオファーもらったんよね。

噂には聞いてたんやけど、ホンマに来た!!ってなった。(笑)

ここからまた頑張ろうって挑んだシーズンだったけど、結果残せなくて戦力外になってしまったね。

 

ー次に向かったのは当時地域リーグに所属していたグルージャ盛岡でした。

シンガポールで一緒だった鳴尾さんからザスパクサツを戦力外になってからすぐ連絡来たんよね。

J3が創立されて、条件を満たせば昇格できるって話しやったし、すぐに決めたよ。

何よりすぐに誘ってもらえたのが嬉しかったな。

抜群の高さを活かし得点を量産。チームをJ3昇格へ導いた。

 

ー自身の活躍もあり、再びJリーグのピッチの上へ戻り数チームでプレーしました。

J3元年は結果を残すことはできたんやけど、その後は中々上手くいかなかったなぁ。

必要としてくれたチームに行ったのに期待に応えられなかったのは悔しかった。

藤枝を契約満了後、合同トライアウトを受けたときにありがたいことにアルテリーヴォに声をかけてもらって、今に至るって感じかな。

今思えば1番最初に声掛けてもらったチームに移籍してるなぁ。

Jリーグの舞台へ戻った土井だが、思うような結果を残せなかった。

 

応援してくれる人がいなかったら今の僕はいない

ーグルージャで一緒だった時に思ってたんですけど、試合終了後にいつもサポーターの方々に囲まれてましたよね。

ありがたいことに沢山の方に応援してもらってたね。

Jより地域リーグの方がサポーターとの距離も近いから直接話せて良かったな。

どのチームに行ってもそうだけど、応援してもらえることってホンマに力になるんよ。

大きなきっかけになったのが盛岡にいた頃に老人介護施設で働いたこと。

僕が働き始めてからグルージャに興味持ってくれて、試合終わった次の日に行くと、勝ったねー。点取ったねー。って喜んでくれてたんよ。

そんな顔を見ると、もっと喜んでもらって元気になってもらおうと練習も試合も頑張れたね。

だからこの仕事はJ3に上がった後も辞めずに続けたよ。

 

ーそうやって元気・勇気を与えられるのはスポーツ選手の魅力ですね。

せやね。

でも、いつも僕が与えられてる側だとは思ってるけどね。

J3の中でも多くのサポーターを抱える長野パルセイロでもプレーした。

 

ー今後の目標を教えてください。

応援してくださってる皆さんの期待に応えるのはもちろん、来シーズンはチームの目標達成の力になれるように頑張りたいと思います。

皆さん応援よろしくお願いしますね!!

 

応援してもらえるからこそ頑張れると力強く語った土井。

優しい笑顔の裏に秘められた熱いものをゴールという形に変え続けるだろう。

大柄な体に収まりきらないほどの愛情が彼には必要なようだ。

 

・土井 良太

・1987年8月27日生まれ。

・兵庫県洲本市出身

・ポジション FW

・190cmと恵まれたフィジカルを活かした空中戦の強さ、スピード、強烈なシュートを武器にするストライカー。

・所属クラブ

1994年 – 2002年 五色FC

2003年 – 2005年 神戸弘陵高校

2006年 – 2007年 ヴィッセル神戸

2008年 アルビレックス新潟・シンガポール

2009年 – 2010年 JAPANサッカーカレッジ

2011年 アルテ高崎

2012年 ザスパクサツ群馬

2013年 – 2014年 グルージャ盛岡

2015年 AC長野パルセイロ

2016年 グルージャ盛岡

2017年 藤枝MYFC

2018年 アルテリーヴォ和歌山